こんにちは!ひでほい(@hidehoy)です。
一昨日から3日連続で、匿名通貨三兄弟と呼ばれる、Dash(ダッシュ)、Monero(モネロ)、Zcash(ジーキャッシュ)の特徴や強みをおさらいしながら、今後の展望などについても書いていますが、今日は2日目のMonero(モネロ)です!
先日のNEM流出事件で、何かと話題となっているコインチェックですが、金融庁が仮想通貨交換業者としてコインチェックを認めなかった理由の一つが匿名通貨を取り扱っていたためとも言われています。
コインチェックがそこまでして、取扱をしたかった匿名通貨の魅力とは一体何だったのでしょうか?
今回はそんなMonero(モネロ)について書いていきます!
目次
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Monero(モネロ)ってどんなコイン?
まずは基本情報からです。
- 開始:2014年4月18日
- ティッカー:XMR
- 承認アルゴリズム:Proof of Work(PoW)
- 発行上限:1840万ZEC
- 承認時間:約2分
公式サイト:https://getmonero.org/
ホワイトペーパー:https://github.com/monero-project/research-lab/tree/master/whitepaper
Monero(モネロ)は2番目の匿名通貨
モネロ(Monero)は匿名通貨と呼ばれるタイプの仮想通貨です。
匿名通貨の先駆けとて生まれた「Dash(ダッシュ)」の数ヶ月後に登場した通貨になります。
Monero(モネロ)のブロックチェーンでは、Crypto Noteというアルゴリズムで、リング署名というシステムを採用しております。
リング署名とは、グループの一員なら誰でも署名が可能となっており、検証者に対して匿名性が保証できるデジタル署名の一種です。
3つの方法で匿名性を担保
Monero(モネロ)では、リング署名含め、3種類の方法を組み合わせることでその秘匿性を維持しています。
1つ目は、リング署名で、送金者情報を秘匿します。
2つ目は、ステルスアドレスを用いて、受取人情報を秘匿します。
3つ目は、リングCT(Confidential Transaction)を用いることで決済金額を秘匿しており、これらにより誰が、いつ、どこで、誰に対してどれくらい送金したのかが全く分からない状況を作り出すことが可能となります。
Monero(モネロ)の承認アルゴリズムはPoWを採用
Monero(モネロ)のブロックチェーン承認アルゴリズムはProof Of Work(PoW)と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用しており、これはビットコインと同じです。
しかし、ビットコインのように、専用マシンを用いてしかマイニング出来ないわけではなく、自宅用PCでもマイニングすることが出来るため、参入障壁はビットコインに比べ格段に低くなっているのが特徴です。
特に、「MinerGate」と呼ばれるマイニングソフトを利用することで、簡単にマイニングすることが出来ます。
また、ビットコインのようにCPUマイニングだけでなく、ETHと同様、GPUを用いたマイニングも行うことが可能です。
Bytecoinベースの仮想通貨
このモネロ、Bitcoin(ビットコイン)のソースを元にしていないんです。
ベースとなっているコインは、「Bytecoin」と呼ばれている仮想通貨。
ここで少し「Bytecoin」についてもご紹介しておきますね。
- 開始:2012年7月
- ティッカー:BCN
- 発行上限:1844億7000万
- アルゴリズム:Proof Of Work(PoW)
- 公式サイト:https://bytecoin.org
バイトコイン(Bitecoin)は仮想通貨の中でも初期からある通貨で、匿名性を売りにした分散型暗号通貨です。
オープンソースのため誰でも参加することが出来き、まさに匿名通貨の草分け的存在です。
国内の取引所では取り扱われておりませんが、海外の多くの取引所では取り扱われております。
また、ブロック生成時間が120秒に1回と非常に早く、ビットコインの10分に一回と比べると、1/5でありその分大量取引にも対応することが出来ます。
モネロ(Monero)の今後の動向は?
次に、モネロ(Monero)の今後の動向についてです。
モネロのプロジェクトマップに存在する主なプロジェクトをご紹介しながら、考察してみましょう。
Darknet(ダークネット)マーケットではモネロ主流になる?
ダークネットマーケットと呼ばれる、いわばインターネット上の闇市では、匿名通貨を利用した取引が主流になりつつあります。
以前はビットコインによる決済が行われておりましたが、最近ではモネロが使われるケースも多くなってきています。
匿名通貨は、マネーロンダリングや、不正なものに対する取引に使われやすい特性も持ち合わせています。
裏社会のお金が流入しやすいというのは、良くも悪くも仮想通貨そのものの価値にダイレクトに影響を与えます。
その分、匿名通貨の需要が高まれば高まるほど、規制の対象になりかねません。
プライバシーを守ってくれる匿名性と不正利用防止の間で、折り合いを付けるのが匿名通貨の今後の課題と言えます。
マルチシグネチャを採用
仮想通貨を送金する際に必要とする署名の数ですが、最近のほとんどの通貨はこのマルチシグネチャを採用しています。
実は、モネロにはまだ実装されておりません。
しかし、2018年にはマルチシグネチャの採用がなされるようですので、セキュリティ面での性能の向上に期待できます。
ハードウェアウォレットへ対応
モネロに対応したハードウォレットは現在販売されておりませんが、すでに2つのハードウォレットの開発がなされており、2018年にはこれらが販売開始されるとのことです。
インターネット上のウォレットに保管しているとハッキングされる恐れがあるため、取引を行わない分はしっかりとハードウォレットに保管することで、自分の資産を守ることが出来ます。
Bulletproofs
Bulletproofsにより、取引手数料が軽減されます。
また、モネロのブロックサイズを最大で8割拡張できるようになります。
現在、すでにテストネットでは実装されておりますが、年内には正式に実装され、より大量取引に対応も対応。
モネロ(Monero)の時価総額は?
モネロの時価総額についても調べてみました。
Coincap.ioによると、2/8現在のモネロの時価総額は5671億円となっており、これは仮想通貨の時価総額ランキングでも13位とかなり上位に食い込んでおります。
また、上位の中でも発行上限は非常に低い方なので、今後需要が高まるにつれてより加速度的に価値が上昇する可能性もあります。
今後、どのような方向性でプロジェクトが進んでいくのかを調べることは、仮想通貨の値上がり時期を見定める上で非常に重要な要素の一つと言えます。
モネロに投資を行う際には、公式サイトで最新のロードマップや発表を常にチェックしておくことをおすすめします。
モネロ(Monero)の買い方は?
最後に、今回ご紹介したこのモネロ(Monero)、一体どこで購入することが出来るのか?についてご紹介していきたいと思います。
国内取引所
国内の取引所で「Monero(モネロ)を購入したい!」と思った方は、コインチェックがおすすめ、と言いたいところですが、諸事情により取引停止中です(^_^;)
ということで、現在は海外の取引所でしか購入できません。
海外取引所
海外の取引所であれば、主要な取引所であるBinance、Poloniex、BITTREX、HitBTC等々多くの仮想通貨取引所で取り扱いがあります。
PoloniexではMonero(XMR)建で他の仮想通貨を購入することもできたりします。
基軸通貨の一つとして取り扱われているということは、それだけメジャーなコインであるという証拠にもなります。
僕のおすすめは、Binance(バイナンス)です。
海外の取引所ではありますが、パソコンであれば日本語にも対応しており、登録から取引開始まで数分でできちゃいます。
仮想通貨の取引高世界1位を誇る、世界的大手の取引所です。
さらに、取引手数料が0.1%〜0.05%と他の取引所に比べダントツで低く設定されているのもうれしいですね。
まとめ
今回は、3大匿名通貨のうちの一つである「Monero(モネロ)」についてご紹介してきました。
匿名通貨というと、どうしても裏社会やマネロンといった悪いイメージがつきまとってしまいます。
実際にそのような場面で取り扱われることも少なくありません。
しかし、日本と異なり、海外では自国通貨に信用がなかったり、自己資産は自分で守る!という文化が根強いため、このような匿名性の高い仮想通貨の需要も高まっているのも事実です。
仮想通貨はグローバルな通貨であり、どこの国の人々も利用することが出来る今までにない通貨の概念を作り出した新しいアイディアです。
したがって、既存の考え方や型にはめず、もっと大きな視点で見てみると、今後需要が高まりそうな仮想通貨が見えてくるかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立ちましたらシェアしてもらえると嬉しいです。
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